なぜイタリア・トスカーナなのか?
オリーブ カッティングボード

オリーブのカッティングボードなど、様々なキッチン用品も、2007年にネットショップをオープンした頃は、まだ日本ではその魅力はあまり知られていませんでした。
現在は、その頃よりその存在も知られるようになってきたようにも思いますが、まだまだ一般的とまではいかない気がします。
ふらっと国立店に訪れるお客様は、初めて目にするオリーブの木目の美しさや楽しさに驚かれる方も少なくありません。

それでも以前に比べれば、オリーブのキッチン用品を取り扱うお店は増えてきていますし、ネットであれば様々な地域で生産されたアイテムを目にすることも出来ます。
オリーブの木を使ったこうした工芸品は、主にイタリアとスペイン、そして南フランスが古くからの伝統を持っています。
イタリアでも特にトスカーナは、こうした手工芸の盛んな地域であり、また伝統と文化を重んじる風土が、オリーブという、自身のアイデンティティに深く根ざした存在を守ろうという気風が強く現れている地域でもあります。

ネットや雑貨屋さんの片隅に置かれたオリーブのカッティングボードとしてよく見かけるのはアルテ・レーニョというメーカーのものが多いようです。これはトスカーナのお隣、ウンブリア州のメーカーです。
ストラーダ・ビアンカと違って、大きな商社が手がけているので多く出回っているようです。
アルテレーニョは当店で取り扱っているL'albero dell'olivoのような小さな昔ながらの工房ではないようで、生産力も大きそうです。
また最近ネットではチュニジアなどアフリカ産のものもときどき見かけます。これは価格も安いですね。
チュニジアはあまり知られていないことですが、現在では世界有数のオリーブオイルの産地になりつつあります。ただそのオイルは、たとえ品質の良いものであってもそのまま出荷されることは少なく、イタリアやスペインの大手オリーブオイルメーカーのラベルが貼られていたり、そうしたオイルのブレンドオイルとして使用されることも多いようです。

こうして様々なオリーブのアイテムが日本でも選べるようになったことは、消費者にとって選択肢が増えたことでもあり喜ばしいことだとは思います。
ただ、その一方で、オリーブの本当の魅力がどこまで伝わっているのか、と考えると、少し不安な気持ちにもなります。
オリーブのカッティングボードがオシャレアイテムとして、その存在が記号としてカタログ的にとらえられ、産地や作り手がどうであろうとかまわない。
価格さえ手頃であればいい、ということになってしまうと、オリーブが持つ本当の魅力がどこまで伝わっていくのか、と考えてしまうのです。

オリーブのキッチン用品は、イタリアでも木製品としては比較的高価です。
実際の価格は、日本人から見れば、感覚としてストラーダ・ビアンカの価格とそれほど大きく変わらないと思います。
これはイタリアの付加価値税が高額ということもありますが、オリーブの木は国や地域、法律により自由に伐採できる木ではないことも理由に挙げられます。
イタリア全土で、オリーブオイルを収穫するためにオリーブの木は植えられていますが、それは大切に守るべきものですので、材料が無限にあるということにはなりません。
またひとつひとつが手作りであるため、生産量にも限界がありますし、人件費もかかってしまいます。
チュニジアなどのアフリカ産は、こうしたEUの域外ですので、為替も極端に違いますし、価格もぐっと安くなります。

チュニジアなどのアフリカ産のオリーブのキッチン用品も、品質において必ずしも劣っているということもないでしょう。
何しろ材料は愛すべきオリーブなのですから。
それであれば、トスカーナ産にこだわらず、価格の安いアフリカ産に切り替えればいいんじゃないのか?
そんな気もしてしまいます。
なぜそうしないのか?
それはひとつに、私達にとって地中海沿岸のアフリカの文化は馴染みのあるものではなく、そこにどんな魅力があるのかお伝えすることが出来ないということがあります。
そして、それはやはり同じ地中海沿岸地域でも、こうしたオリーブのキッチン用品というアイテムたちは、本来ヨーロッパ側の文化に根ざしているもので、必ずしもアフリカの文化を体現しているとはいえない部分もあると思うのです。これは少し厳しい見方になりますが、他国の文化的品物を第三国がおみやげ品として生産している状況にも通じる気がします。

こうしたいくつかのことを考えると、ストラーダ・ビアンカが何をするべきか、私たちのなかで次第に見えてくる気がします。
私達はこのお店が続く限り、イタリア・トスカーナ産にこだわりを持ってその魅力を伝えていくことが大事なのだとあらためて思います。
単におしゃれなアイテムとしてではなく、また価格だけの問題ではなく、オリーブの木がその地域でどのように愛され、人々深く結びつき、どのような人々がそれを作り、そして伝統と文化を担っているか、そんなことをこれからも多くの人々に伝えていきたい。
記号としてのオリーブのアイテムではなく、その品物を手にした人が、より深くオリーブと心を通じ合い、その暮らしを豊かにできる商品をお届けしたい。
そしてオリーブの木と末永く楽しい日々を過ごしてほしい。
そんなことを考えます。

ストラーダ・ビアンカは相変わらず小さなお店ですので、まだまだ出来る事に限界もあります。
でも、小さな存在だからこそできること、そしてやらなければいけないこともあるはず。
このところ、真夏の太陽に照りつけれて、ちょっと静かな店内で、モチベーションを上げるため、こんなことを考えてみました。
がんばろ〜っと!

そうそう!
実はもうすぐ、L'albero dell'olivoから商品が届きます!
いくつか欠品中のアイテムも入荷予定です。
今回はどんな木目が品々が届くのか、こちらもお楽しみに〜!
author:STRADA BIANCA, category:オリーブの木の雑貨, 14:44
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乾燥時期にオイル・メンテナンスを




天気予報を見ると、大雪や荒天の知らせが各地から届く季節。

東京はまだ積雪はありませんが、朝夕はキンと冷えるこの頃です。



寒さもさることながら、この時期心配なのは空気の乾燥。

風邪やインフルエンザも流行ってきましたので、湿度の調節は気をつけたいところです。



空気の乾燥と低温はオリーブなどの木製品にも影響し、ひび割れなどの原因にもなります。

またこの時期、特に注意したいのは、急激な温度変化です。

冷たい水、熱いお湯に加え、室温の変化なども大きい時期ですのでご注意ください。

またエアコンの風はとても乾燥しているので、直接当たると木がとても乾燥してしまうのでこれもご注意。



木の乾燥は、お肌の乾燥とよく似ています。

冬のかさついたお肌のケアをするのと同じように、オリーブの木にもオイルを塗ってあげたい季節です。

深々と冷える冬の夜長に、暖かいお部屋でオリーブの木にオイルを塗るのは、きっとほっこり楽しい時間となると思います。

オリーブの木に触れながら、のんびりゆったりとしたお時間をお過ごしください。

特にこの時期に新しく購入された品物は、新しい環境に馴染む前に、急に冷たい水や、乾いた空気に出逢ってしまうので、早めに、少し回数も多くオイルを塗ってあげるとトラブルは未然に防げるかと思います。





オイルメンテナンスの方法については、こちらの特集を参考にしてみてください。



ストラーダ・ビアンカの「オリーブな日々」

オリーブのキッチン用品のお手入れ〜オイルを塗ってみる〜

http://stradabianca2.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html
author:, category:オリーブの木の雑貨, 12:50
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オリーブのキッチン用品のお手入れ〜オイルを塗ってみる〜


もう忘れてしまったかというほど、久々の更新。

連載企画「ストラーダ・ビアンカのオリーブな日々」に「オリーブのキッチン用品のお手入れ〜オイルを塗ってみる〜」というコンテンツを追加しました。



オリーブの木のお手入れに、オイルを塗ってください。

とはいうものの、実際塗るとどうなるの?

どんなオイルを塗ればいいの?

そんな疑問にお答えします。



こういったお手入れの企画は、もっともっと充実しないとなあ、とは思っているんですが、説明しようとすると、意外と長くなったり、細かくなってしまったり・・・

あまりそんな感じだと、オリーブってお手入れが大変なのかな?と思われそうで、つい、どこまでお話しすべきか迷っていました。



実際、オリーブの木のお手入れといっても、特別なことは何もなく、毎日使ってあげれば、それが一番のお手入れになると思うのです。

そんな中でも、時々オイルを塗るというのは、手がかかるとというよりは、実はとても簡単で、楽しい作業でもあります。



この企画で、一番躊躇していたのが、お手入れというからには、新品のものではなく、使ったものをお見せしなくてはいけないこと。

我が家にあるものは、どれも本当に毎日使われているものなので、それはもう充分以上に使用感のあるもばかりです。

果たしてこんなものをお見せしてもいいのだろうか?

そんな迷いがずっとありました。



さらにいえば、我が家で使っているもののほとんどが、入荷時に何らかの傷などがあって、お客様にお出しできなかったものばかりなのです。



でも、今回この企画をやるにあたって、そういうことを隠してもいけないかなと思い、あえてそんな傷も一緒にご紹介しています。

そして、できれば、そんなふうに傷ついたりしても、使い続けることはできるし、使う楽しさはなくならないどころか、長く使うことで味わいは深まるし、愛着もひとしおになるということを、少しでもご理解いただけたらと、思い切ってお見せすることにしました。



数百年の時間を経て、キッチン用品となってイタリアから遙々日本へやってきたオリーブの木たち。長く豊かな物語を、これからも楽しんでいただければと思います。



是非お手入れの参考にしてみて下さい。



連載企画 ストラーダ・ビアンカのオリーブな日々

第6回 オリーブのキッチン用品のお手入れ

〜オイルを塗ってみる〜


はこちらです。
author:, category:オリーブの木の雑貨, 17:05
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オリーブの調理用フォーク(ロング)の使い方動画
オリーブの調理用フォーク(ロング)



前回の国立店の紹介動画に続いて、ストラーダ・ビアンカの動画コンテンツの第二弾は、ちょっと地味な?オリーブの調理用フォーク(ロング)の使い方です。



イタリアではパスタを茹でるときには必需品ともいえるこのロングフォーク。

おそらくどの家庭でも必ず一本はあるものだと思います。

でも国立店の店頭で、お客様から「これはどう使うんですか?」という質問を度々受けることがあり、意外と使い方が知られていないのかも?

ひょっとして、日本では菜箸でパスタを茹でてる人のほうが多いのかも?

と思い、今回は動画にてご紹介します。



使い方といっても、何も特殊なことはしていません。

ロングフォークの形と手首の動きで、少しだけテコの原理を使い、パスタをお湯に沈めるところがミソです。

ここは菜箸ではちょっと無理なところ。

でもロングフォークなら簡単なんです。

と、ここで解説するよりは、まずは百聞は一見に如かず、動画をご覧ください。







パスタを茹でる道具として、おしゃれなキッチン用品の本などで、ヘラの上に棒状のものが串のように並んだ道具が紹介されているのをたまに見かけます。

これは、茹で上げたパスタを美味しそうに撮影するのには便利かもしれませんが、これ一本でパスタを茹でられるというものではありません。

できるのは、かき混ぜるのと、茹で加減を見ることくらい。



その点ロングフォークは茹で始めの一番肝心なところから、茹で加減の味見、その後のソースと絡める部分まで使えます。

ほんとにこれ一本でパスタを調理できてしまうものなんです。



簡単に作れば作れるほど、美味しくできるのがパスタ料理。

時間と手間ひまかけたソースも大事ですが、パスタを茹でるところだけは、時間を掛けず、無駄にこねくり回さないシンプルさが命。

シャキッとアルデンテのパスタを茹でるのなら、いかに簡潔な手順でさっと茹でるかが何よりも肝心です。

ぜひ一本、キッチンに常備したいツールのひとつだと思います。





オリーブの調理用フォーク(ロング)のページはこちらです。
author:, category:オリーブの木の雑貨, 14:59
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オリーブのキッチン用品 使い始めの注意点




日本中に深く爪痕を残した大型台風。

各地の被害が深刻なようで心配です。

昨日の夕方は、そんな台風が残していった激しくも美しい夕焼けが広がっていました。



こんな季節の変わり目、お客様からお届けした商品にひび割れが発生したとのメールをいただきました。

購入して最初に使い始める際に、水洗いして乾燥させている時にひび割れが発生してしまったようです。

なんともショックで、どうお言葉を返したらいいのか悩んでしまいました。

木製品ゆえにこうしたトラブルが起こりうるものですと、事実をご説明するだけで、解決策が見いだせないのは、なんとも心苦しく、無力感もあります。



頂いたご報告によれば、使いはじめの段階でしたので、製品として長年の安定した環境から、水に濡れ→乾燥、という急激な変化に、より過敏にオリーブの木が反応してしまったのかもしれないと思いました。

もしかしたらこの季節の変わり目という環境も影響しているのかもしれない、そんなことも思った次第です。



オリーブの木は、伐採・製材されてから4〜7年程、自然乾燥されて、それから加工を始め、製品になります。

それほど長く乾燥させないと加工ができないのは、オリーブの木がとても固く、密度が高いことが一番の理由です。

材木用の杉などであれば、伐採から数ヶ月で製品になるものもありますので、オリーブの木は材木としてはとても効率の悪い木だといえるでしょう。



そこまで手間と時間を掛けて、ひとつひとつ手仕事で、ようやく製品となり、イタリアからはるばるやって来てお客様の元に届くのですが、その最初にこうしたトラブルが襲うということは、ほんとうに悲しい出来事です。

なんとか、元通りにしたいとは思うのですが、残念ながら今の私たちの知恵では、それはタイムマシンの開発ほどに難しい問題でもあります。



なので、オリーブの木のキッチン用品を使い始める際のご注意として、考えられることを書いておこうと思います。



1,お届けした新品の状態のオリーブの木は、とても乾燥した状態です。

お使い頂く前、最初の水洗いをしたのち乾かす段階で、急激に乾燥が進むことがあります。

オリーブの木はほとんど水を吸わず、乾燥の早い木ですから、最初は自然乾燥を長めにせず、洗った後にキッチンタオルなどで水気を拭き取り、少し乾いた時点で植物オイルを塗布して下さい。



2.使いはじめの初期は、できれば頻繁にオイル・メンテナンスをしてみて下さい。

オイルはひまわり油がベストですが、サラダオイル(菜種油など)でも大丈夫です。オリーブオイルはやや色が濃くなる傾向があります。

一度洗うと表面が白っぽく感じられますが、それはつまり出荷時点で塗布されたひまわり油は、それほど深く木材に浸透していないということでもあります。

なので、初期のうちはできるだけこまめにオイルを(やや多めに)塗っておくことで、しっかりした下地作りができると思います。

オリーブの木がお使いの環境に早く馴染むことで、ひび割れなどのトラブルも少なくなります。



3.軽度のひび割れは、温度や湿度など環境の影響で閉じたり開いたりします。

最初大きなひび割れも、使い続けるうちに少し穏やかになる場合もあります。

ひび割れを見つけても、すぐに諦めず、メンテナンスしながらゆったりと使い続けることでそのような変化も現れます。



ひび割れてしまうと、それを元に戻すことは不可能です。

日本では刻苧(こくそ)という天然の素材だけで作られたヒビ割れの補修技法があるのですが、お米と木くずで作られた「こくそ」は、家具や木彫などに用いられる技術で、キッチン用品のように頻繁に水洗いされる用途には向かないようです。

ホームセンター等では木材のひび割れを補修するパテやセメントが販売されていますが、ほとんどが家具や建築材料ですので、シンナー等の有機溶剤や、エポキシやウレタンなどの科学的に合成された樹脂など人工的な製品がほとんどです。

食品や人体への安全性が保証されるものは、まだ見たことがありません。

もしそういう製品があれば、一度試してみたいとは思うのですが、今のところ勉強不足で、これといっておすすめできるものは見つけられていません。

また、人工的な補修が、せっかくの天然の材料の味わいを損なう恐れもあります。

なので、積極的にこの方法をお勧めるすることは出来ないのですが、器など、ひび割れて使い続けるのが難しくなる製品を復活させる方法があればという思いは残るので、これからも少しづつ知識を増やしていきたいものです。



ちなみにイタリア人に聞いても、「オリーブの木製品とはそういうものだ」とにべもありません。

ただ、この言葉は、「だからしょうがない」という意味ではなく、「それも魅力なのだ」というものです。

使い続けていくうちに変化する道具。

プラスチックや金属が経年変化で引き起こす現象とは違い、古びたり、傷ついたりするのも、木の魅力なのです。

古びたプラスチックの乏しい味わいとは違って、木製品はそうやってより魅力的になっていきます。

そこまで見通してこそ、本当にオリーブを楽しみ、愛することができる、彼らの言葉そういうことなんだと思うのです。



オリーブのキッチン用品を楽しんでお使いいただくための知識と経験を、これからも積んで、よりよい情報をお届けしていかねば!
author:, category:オリーブの木の雑貨, 17:42
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特別なもの




オリーブのキッチン用品の入荷作業でドタバタな日々です。

用意の出来たものから順次ネットショップに新しい商品を掲載しています。

ようやく殆どの商品が並んだところ。

これからまた、古い写真を撮り直したり、やりたいことはいっぱいです。



ドタバタしながらも、イタリアからはるばる届いた荷物を開けるのは、いつも楽しいものです。

箱を開けたとたんに広がるオリーブの木の香り。

国立店にご来店になるお客様も、お店に入るとまず「わあ、木の香りが〜」といっていただけるのですが、それのもうちょっと濃縮された香りが箱のなかから立ち上ります。

ほんと、はるばる日本まで長い旅だったね。

こうして届いてくれてありがとう。

それぞれの木が過ごした遥か彼方の年月から、今まここでこうして出会える不思議を噛み締めたくなる一瞬です。



しかし毎回のことながら、箱を開ける度に驚きがいっぱいあります。

まな板/カッティングボードなどは、ほんとうにいつもびっくりするような不思議な木目や形でいっぱいです。

ついつい作業の間にも手を止めて、木目やカタチに見入ってしまいます。

器やカトラリーだって、濃い色の木目もあれば、淡い木目のものあるし、形も少しづつ違って、本当にどれもふたつと同じ物がありません。

上の写真にあるルスティカも、原木の味わいのままの形ですので、今回来たものは前回とは少し違った雰囲気です。



自然の素材であること、手作りであること。

だからこそ、ひとつひとつが、全て「特別」なものです。



人はみな、一人一人個性があるから意味深い。

そんなことわかっているのに、ついつい、一人ひとりを見つめずに「人間なんて」と思ってしまうのでは、大事なものを見過ごしてしまいます。

オリーブの道具たちだって、これほどそれぞれが、そのユニークさを主張しているのですから、できることならそのひとつひとつをきちんと見つめて欲しい。

そう思うと、まずは私達がその個性を受け止めて、お客様にお知らせしなくてはいけません。

なので、これはこうやって写真撮ればいいかな?

これとこれを並べるといい感じかも。

などと、ついつい作業の合間に脱線してしまいます。



物があふれる現代社会。

大抵の欲しいものは、お金を出せば買える時代。

そんな中で、本当に「特別なもの」なんてあるのかしら?

時々そんな気持ちもするのですが、こんな作業を通して思うのは、オリーブの道具たちは、手にしていただければ必ず、世界に一つしかないユニークさ、長い年月をかけて育ったオリーブの存在感、そして伝統的で素朴な手仕事の感触に、それがただの物ではなく、やはり「特別」なのだと思っていただけるという確信です。



あとはこの「特別」さをどうお伝えすることができるのか。



私たちは中継地点です。

長い年月をかけ綴られてきた一つひとつのオリーブの物語を、日本のお客様にお伝えする役目。



どうかお客様の元に、商品が届いて、その箱を開けた瞬間ににっこり笑っていただけますよう、そしてそこから始まるオリーブの新たな物語が豊かものになってくれるよう願い込めて、今日も一日がんばります!
author:, category:オリーブの木の雑貨, 15:10
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オリーブの小皿−ルスティカ
オリーブの小皿−ルスティカ



オリーブの小皿に加わった新商品、オリーブの小皿−ルスティカ、国立店に並べたところ、訪れるお客様からは「これ、可愛い〜」となかなか好評のようです。

Rustica-ルスティカは直訳すると「田舎風」という意味。

カントリースタイルとでもいった趣でしょうか。



小皿の縁の部分にあえてオリーブの原木の樹皮を残したまま、小舟のような形で繰り抜いたお皿です。

ただでさえ無垢の木のお皿なのに、この樹皮のアクセントでさらにナチュラルな感じが強く表現されています。



原木の形を活かした分だけ、オリーブのカッティングボードと同様、どれも全て形が違います。

ネットのお客様には詳細写真から番号でお選び頂けますが、やはり写真ひとつだけではわかりにくいかと思いましたので、こちらにもう少し詳しい写真を載せてみます。

参考までにご覧ください。



オリーブの小皿−ルスティカ



オリーブの小皿−ルスティカ



オリーブの小皿−ルスティカ




こちらは今回,6個しか入荷していませんので、気になった方は早めにチェックしてみてください^^



オリーブの小皿−ルスティカはこちらからどうぞ
author:, category:オリーブの木の雑貨, 14:57
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オリーブの器について
オリーブの器について



最近オリーブの器について、いろいろ尋ねられるのですが、なかなかうまく説明できないのが「水漏れ」のこと。

無垢の木の、未塗装の木の器は、木目の間から水分が染みだしたり、漏れる場合があるのです。

これはオリーブに限ったことではなく、木製の器では当たり前にある現象ですが、オリーブの豊かな木目は、時に予想もつかない変化をする場合があります。カッティングボードでは問題ない現象でも、器となると見過ごせないこともあり、かといってどの木目がどうなるかは、お使いの環境や、木そのものが持っている性質により異なりますので、一概に答えは見いだせません。



木の器を取り扱っているお店を見ていると、最初から「水漏れすることがあるので、菓子盆や乾き物だけにお使いください」と明記されていたりすることもよくあります。

これは販売する側からすれば、非常によく分かることで、たとえ水が染み出したり、漏れてもクレームを受け付けませんよといっているわけです。

でも使う側からすれば、全くダメと言い切ってしまうのも、ちょっともったいない感じもします。

全ての器が水漏れするわけでもなく、またこの水漏れも、木目が呼吸することで、毎回微妙に変化しますので、はじめから水物ダメと言い切ってしまうのも残念すぎる気がすのです。



いろいろ考えていくなかで思うのは、「なんで木の器なのか」ということです。

少しでも水が漏れることがあるなら、器としてはダメなんじゃない?という意見もあり、やはりそうお考えの場合は、木の器ではなく、陶器をお選び頂くほうが賢明とも思います。

でも、木の器には、陶器にはない魅力がいっぱいあるのです。

木肌の柔らかなあたたかみ、他の食器と触れ合う時の音、そしてその佇まい。

水も漏らさぬ陶器やプラスチックの器の、その性能には及びませんが、木の器ならでは楽しみというのは確かにあるのです。

その楽しみのためには、やはり木の特性も一緒に楽しむ気持ちが大切なんだろうなと思うのです。

そういうおおらかさとか、木を見つめる優しが、その暮らしを暖かな安らぎに満ちたものにしてくれるんじゃないか、そんな気がします。



水漏れといってもほとんどの場合が、サラダボウルとして使う程度では全く問題ありません。

もちろん木の器らしく、お菓子や水気のないものでお使いいただくのも大丈夫。

スープや汁物をたっぷりよそったりした時はちょっと注意が必要です。

その場合も、漏れ具合に応じて、下に一枚お皿を引くなどすれば使えることもよくあります。

使い手が木の特性を感じながら、その時々にちょっと工夫をしてあげれば、それほど気をもむことではないのかもしれません。



以前、有名なあるお店が、木の器は水が漏るとクレームが多すぎるので取り扱いを止めたという話を聞いたことがあります。

今では、そういうクレーム問題を避けるため、さまざまな商品が予防を講じたり対策をねっています。

その結果、商品が良くなる場合もありますが、本来自然の作るものの場合、改悪になる場合も実は多いのです。



野菜に虫食いの跡がついたらクレームになるので、農薬を使います。

美しく、虫のつきにくい野菜を育てるために遺伝子操作をします。

農薬は大地にも健康にも、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

遺伝子操作の危険性は、現在よりも未来に向けての不安の拡大かもしれません。

そして多くの無垢の木は、ウレタン塗料で塗装されます。

ウレタンなんて口にしたくもないはずなのに。



オリーブの木は、はじめから材木として育てられた木ではありません。

オリーブの実を採るために、大切に何十年、何百年と大地とともに、何世代にも渡って守られてきた木です。

そんな木ですからこそ、複雑で美しい木目になり、キッチン用品となった今も、私たちの暮らしを楽しませてくれます。

その木目が生み出す様々な現象も、できることならゆったりと楽しむ。

そんな気持ちも、木の器と付き合う上では大事なことなのかもしれないなあと思うのです。



そして単に問題点をクレームとして処理するだけじゃなく、その特性をもっと理解し、上手にお伝えすることも私達にとっては大事なこと。

まだまだこれからも、良い方法を考えていきたいと思っています。
author:, category:オリーブの木の雑貨, 17:05
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オリーブのキッチン用品が入荷しました!
オリーブのキッチン用品が入荷しました!



ネットショップでもSOLD OUT表示が増えてきて、国立店もちょっと寂しい感じになっていましたが、ようやくイタリアよりオリーブのキッチン用品が到着しました!



毎回のことですが、待ちに待った気持ちでワクワクしながら、ど〜んと届いた荷物を開封。

箱を開けるとオリーブの香りが立ち込めます。

ぎっしりと詰まったオリーブたち。

丁寧にパッキングされ、はるばるトスカーナからの旅を終えた手作り品たちは、いつも見慣れた目にも、毎回新しい驚きを与えてくれます。



お〜、今回はこんなカタチのまな板が!

この木目もいいな〜!

などと、箱を開ける度に声が出てしまいます。



毎回オーダーから入荷まで、予定より少し遅れるのはイタリアならではのご愛嬌。でもぎっしり詰まった品々のどれもが、ひとつずつ手作りなのですから、これだけたくさんのものを作るのは大変だっただろうと、いつも感心してしまいます。

来るまでは、もうちょっと早く〜〜〜と願うばかりなのですが、到着してみれば感謝の気持でいっぱいになります。



さてさて、これからがんばって検品作業!

ご予約いただいてるお客様にも連絡しなくては!

明日は国立店はお休みなので、一気に進めたいところ。

ほんと、休日らしい休日はなかなか得られない日々ですが、がんばります〜!



オリーブのキッチン用品コーナーはこちらからどうぞ〜
author:, category:オリーブの木の雑貨, 18:52
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オリーブのキッチン用品に塗るオイル
オリーブのまな板



先日「オリーブのキッチン用品のお手入れ方法」に「オイルを塗る」という項目を追加しました。

冬のこの時期は空気も乾燥し、室内もエアコンやストーブなどの暖かく乾いた風が吹く季節でもあり、特に木製品の乾燥には注意したい季節でもあります。



オイル塗りは簡単なメンテナンスですが、木のぬくもりに触れる楽しい作業でもあります。

カサついて白っぽくなった木肌が、オイルを含んで美しく蘇るのを見るのも気持ちよく、木と触れ合うことで愛着もさらにわくことでしょう。

オイルを塗ることで、以前とはまた違った表情となります。

こうしてメンテナンスを繰り返すことで、その道具が世界にひとつだけの表情になり、その家庭の歴史を刻んだ姿になっていきます。

大切に使い込まれた木の道具は、プラスチックでは味わえない独特な美しさを放つことでしょう。



オイル塗りについては、ネットショップや店頭でも商品に添付している簡単な取扱説明書にも書かれていますが、今回は少しだけ詳しく追記しました。

L'albero dell'olivoのキッチン用品は、出荷時はすべて「ひまわり油」を塗ってあります。

なので、ひまわり油を塗って下さい、と書けば簡単なのですが、必ずしもひまわり油が手元にない場合、オイル塗りのためにわざわざひまわり油を購入したりするのも大変ですし、そのためにオイル塗りが面倒になったりして、乾燥させたままになるよりはと思い、当店ではサラダオイルで充分ですとご説明しています。

サラダオイルの多くはひまわり油を含んでいる製品ですので、実際にこれで問題ありません。



オリーブの木ですから、オリーブオイルが良いと思われがちですが、オリーブオイルは不乾性油ですので、空気中で乾くことがなく、ひまわり油より粒子が大きいので染み込みにくく、ややべたつく状態になります。またオリーブオイルは実に含まれる成分で、木そのものはオイル分はありません。



それと、オイル塗りをすると、木肌の色は変わります。

といってもオイルに着色力があるのではなく、オイル自体が日焼けしたり、経年変化のなかで色みが変わります。

オリーブオイルはこの効果があるため、色が濃くなる傾向にあるようです。



ただこれらの変化については、経年変化の中での出来事でもあり、お使い頂く環境や、木そのものが持つ特徴もあり、一概にこうなりますと断言できない部分もあります。

色の変化などは好みの問題もあります。

なのでどれが正解かというよりは、様々な方法があり、それぞれに良い点があるのだと思いますし、お使い頂く環境や、好みで自由に楽しんでいただければ、それが一番の方法かもしれません。



なのでこの点は、私達もまだ経験とスキルを積み重ねなくてはいけないものだと思っています。

せっかくお手元に届いたオリーブの木たちが、末永く愛用され、たくさんの楽しい時間を共に過ごしてもらえたらと願いつつ、これからもよりお役に立つ情報を積み上げて行きたいと思っています。



「オリーブのキッチン用品のお手入れ方法」

はこちらです。
author:, category:オリーブの木の雑貨, 16:22
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