オリーブオイルの最も簡単な味わい方
bruschetta
生活の習慣を変えるというのは、案外難しいものです。たとえば朝食の代表的なメニューであるパンのトースト。トースターやオーブンレンジで焼き上げたら、その上にはバターかマーガリン、あるいはジャムなど「パンに合う」とされている食材を選んでしまうのが一般的です。しかし、最近よく言われるように日本での「普通」は、ひょっとしたら世界の常識ではなかったりすることが、ままあるのです。

 パンにはオリーブオイル。じつはこれイタリアではもっともポピュラーな食べ方であり、今では世界中で愛されているレシピなのです。

 残念ながら日本のイタリア料理店でもパンと一緒に一かけのバターがテーブルに供されることがあります。このあたりが、日本の現在のオリーブオイルの実情なのかもしれません。やはり多くの人に馴染まれているバターやマーガリンは、もはやこの国の文化にもなりつつあるのかもしれません。

 でも、ここでちょっと気分を変えて、表面をカリッとトーストしたパンにエクストラバージンオリーブオイルを振りかけてみたら・・・

 そこには今までと違った、フルーティーで薫り高い、小麦とオリーブの織りなす大地の饗宴がつくる素晴らしい瞬間が訪れるはずです。



 
 オリーブオイルの、もっともシンプルな味わい方が、このパンに付けて、という食べ方です。この方法の素晴らしい点は、オリーブオイルの味わいも、パン自体の風味もそこなうことなく、それぞれをもっとも特徴的に味わうことができ、そしてなにより調理方法が簡単です。バターのように、バターナイフでパンの上をせわしくひっかくこともありません。忙しいときはボトルからさっと一振り、オイルをかけてもいいですし、テーブルに座って余裕のあるときは、小さめの陶器の小鉢にオイルを入れて、ちぎったパンに、オイルをつけて一口ずつ味わってもいいでしょう。実はこの食べ方は、オリーブオイルのテイスティングにも使われる方法なのです。




 この場合、パンは食パンやフランスパン、どれであっても、それぞれの味わいを楽しむことができますが、あまり柔らかすぎる食パンよりはフランスパン等のヨーロッパ風のパンが相性がいいでしょう。食パンの場合はカリッとするようにトーストしてあげるのがコツかもしれません。トーストして熱々のパンの上であれば、オリーブオイルはさらに強く香ります。可能であれば熱々でカリカリのパンにニンニクをさっとすり込んで、オリーブオイルを垂らしたら、あっという間にブルスケッタという立派な料理です。

 そう、ここまで書いて大事なことを忘れていました。この場合、使用するオリーブオイルは、「絶対に」エクストラバージンオリーブオイルでなければ「なりません」。なぜなら、エクストラバージン以外のオリーブオイルは、基本的に加熱して調理したり、マリネや他の調味料と一緒に使うことが目的なのですから、これらのオイルをつけて食べて「なんかはっきりしない」、「油っぽい」とお感じになってもそれは、オイルが悪いのではなく食べ方の問題でもあるのです。



 しかし、エクストラバージンであれば全て同じというわけはありません。むしろエクストラバージンであればあるほど、銘柄ごとの違いははっきりとしてしまいます。大手メーカーの販売してる有名ブランドは、大量生産が必至ですので、当然ながら品質を均一にするために各種のオイルをブレンドしています。ブレンド自体は悪いことではありませんが、せっかくのオリーブの独特な風味は、どうしても損なわれます。できるならばシングルエステートといわれる、単一農場でとれたブレンドされていない、そしてできる限り生産者が誇りを持って作っているオリーブオイルを選んで欲しいと思います。もちろんストラーダビアンカで取り扱っているヴェローニのオイルなら間違いはありません。ヴェローニならではの刺激的でぴりっとした、そしてこれほどまでにと思うような香りの豊かさは、いつもの一口を、とても贅沢な瞬間にしてくれるはずです。




オリーブオイルの基礎知識
author:, category:オリーブオイルのお話, 16:18
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