夏に食べたい! オリーブオイルを使った夏のレシピ(2)

 

パッパ・アル・ポモドーロ-Pappa al pomodoro

 

前回パンを使ったメニューをご紹介したので、もうひとつ。今度はパッパ・アル・ポモドーロ(トマトのパン粥)です。
パッパ・アル・ポモドーロも、パンツァネッラと並ぶトスカーナの夏の定番料理。もともとはシエナ地方の田舎料理(piatto povero)で、貧しい農民の暮らしの中で、おかずはトマトしかないときにも固くなったパンを美味しく食べられるようにと生み出された料理です。ですから材料はいたってシンプル。固くなったトスカーナパンとトマト、にんにく、バジリコ、オリーブオイルと塩だけで作るのが基本形ですが、家庭料理なのでそれぞれの家ごとのレシピがあり、ローズマリー、玉ねぎ、人参、セロリなどをいれることもあります。出来たてもいいのですが、常温に冷ましてから、あるいは冷蔵庫で冷やしてからいただきます。
元々は素朴なマンマの料理ですが今ではレストランのメニューにもなっています。夏の料理の定番ですが、パン粥のイメージ通り、暖かくして冬にも食べられています。

 

 

今回もトスカーナパン(アルトパッショ製)を使いましたが、なかなか作っているパン屋さんは少ないので、フランスパン、バゲット(できれば日にちが経って固くなったものがベスト)などで作ってみてください。

パン粥というと日本では食パンと牛乳で作る赤ちゃんの離乳食をイメージされる方も多いかもしれませんが、パッパ・アル・ポモドーロは大人が食べても充分に美味しい料理です。もちろん小さなお子さんにも優しい消化の良さは、夏の暑さに疲れた体には嬉しい一品です。
暑さは思いの外体力を奪い、食欲も萎えさせます。そんなときこそじんわりと滋味溢れる一皿で、疲れた胃腸を整え、エネルギーを補充してみてください。きっと体が癒されて、元気になること間違いなしです。もちろん食べる前に美味しいオリーブオイルをたっぷりかけてくださいね。これこそが明日のエネルギーの源になります。


ちなみに、この伝統的な田舎料理を初めてトスカーナ以外の人々が知るのは1912年、ヴァンパ著「ジャン・ブラスカの日記」という児童文学の中で紹介されてからだそうです。更には1965年、このお話がテレビドラマ化されたときに、主役のリタ・パヴォーネが主題歌 ”Viva la pappa col pomodoro”を歌いこの料理の名は広く知れ渡ることに。(なお日本でも1965年にレコードが発売されましたが何故か曲名は「トマトジュースに乾杯」となっていました・・・。)巨匠ニーノ・ロータ作曲のとっても楽しい歌で、一度聞いたら忘れられません。ぜひ口ずさみながらパッパ・アル・ポモドーロを作ってみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=GSWYvqReTH8

 

 

レシピ(3人分)
材料
固くなったトスカーナパン(固くなったバゲットで代用可)約250g
トマト(熟したもの)5個
にんにく 1かけ
バジル 1枝
野菜のブロード750ml
EXVオリーブオイル 適量
塩 適量
黒胡椒 (お好みで)

作り方
1.トマトは湯剥きして種を取り、ざく切りにする。にんにくはみじん切りにする。パンはスライスして水に浸しておく。
2. 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で炒める。
3. にんにくが少し色づいたらトマトを入れ、中火で5分ぐらい煮る。
5. パンの水気を絞りトマトソースの中にちぎりいれる。パンが浸るくらい野菜ブロード※をいれる。
6. 15分ほどかき混ぜながら煮る。水分が少なくなったらブロードを足し、焦がさないように気をつける。
7. とろみがついたら、塩コショウで味を調え、バジリコをちぎって加える。
8. 冷ましてから器に盛り、食前にEXVオリーブオイルをたっぷり回しかけ、バジリコを飾る。お好みで胡椒をふる。

 

※野菜ブロード
玉ねぎ、にんじん、セロリ、キャベツなどの野菜に水を加えてじっくり煮込み、ざるで濾します。

 

※ニンニクと一緒に玉ねぎやにんじんのみじん切りを炒めたり、鷹の爪を入れたり、パンをトーストしてから入れたりと、様々なレシピがあります。

author:STRADA BIANCA, category:オリーブオイルの楽しみ方, 14:18
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