富士見通り散歩
ちょっと前のことですが、久々に国立・富士見通りを散歩してみました。
ストラーダ・ビアンカは大学通りと旭通りのエリアに近いので、なかなか行く機会が少ないのですが、こちらも国立らしい楽しいお店がいっぱいあります。
国立の面白いところは、美味しいお店からこだわりのお店まで、たくさんの個性的なショップがあることなんですが、困ったことにそれらのお店は、ちょっとずつ離れていて、街のあちこちに点在しているところなんです。
下北沢などのようなある程度決まったエリアにそういうお店が集中しているのでもなく、吉祥寺のように、どこまで行ってもそんなお店ばかり、というのでもない。
そんなゆったりしたところも国立らしさのひとつなのですが、いろいろ味わうには、けっこう距離も歩くし、それなりに時間もかかってしまいます。
でも、だからこそ散歩の達人になっていただき、もうちょっと先へ、その小路に入って、と嗅覚を発揮していただけると、きっと楽しい出会いが待っているはずです。
という訳で今回は(も?)脱線と横道への連続です^^;

BottomLine ボトムライン国立

今回、富士見通りの散歩で一番の発見は、こちらのお店。
BottomLine ボトムライン
国立市 西2-12-21
写真に見える駿河屋の看板は以前ここが魚屋さんだった証。

名前、そして店の前に停められたちょっと昔のオートバイや自転車など、アメリカ西海岸の匂いがプンプン。
中に入ってみると、サーフボードがズラリ、そして西海岸のカルチャーを思わせる洋服や小物類、バイクやスケートボードなどが小さなお店にひしめいています。

現代ではスローライフという言葉のほうが通じやすい気もしますが、アメリカの西海岸ではアメリカならではのスローライフと自由を謳歌する文化が深く根付いています。
最近でもレトロなワーゲンバスを住まいとしているメジャーリーガーの話題がニュースで流れたりもしましたが、そんな突き抜けた明るさ、自由さは、やはり心ときめくものです。
(こちらにその記事がありました。 http://yadokari.net/minimal-life/25371/ )

お店のオーナーの朝隈さんもまさにそんなカルチャーを体現しているステキな方でした。
サーフボードのビルダーでもあり、日々夢のボードを追い求め、数多くのボードをシェイプしている中、今は日本製のヒノキを使ってサーフボードの原型ともいえるシェイプにたどり着いたとのこと。

BottomLine ボトムライン

それがこちらのALAIAというボード。
海のない国立でサーフボードを売るということ。そしていつかは自分で(できれば国立で)育てたヒノキでボードを作ってみたいなど、サーフインを愛してやまない、そしてそれ以上にサーフィンが見せてくれる世界を自分なりに追求していく姿に感動しました。
脱線ついでに、随分昔に読んだ「源にふれろ」(著k・ナン)という小説を思い出しましました。サーフィンを題材にしたミステリー仕立ての青春小説といってしまえばそれまですすが、そのタイトルの熱さが最後まで胸を焦がすようなとてもよい小説でした。
自ら削ったヒノキの木目を優しく愛でる朝隈さん、その姿は西海岸の文化が単なるファッションではなく、人生に深く根ざすカルチャーであることを、そして今もなお、自身の「源」を探す旅の途中なんだと思わせてくれます。

国立の面白いお店って雑貨屋さんや手作り作家のお店に集中して語られがちですが、こんなユニークなお店もあるのです。


ボトムラインの少し先まで足を伸ばせば、最近北口から引っ越しされたなかしましほさんの「FOOD MOOD」



佇まいが素敵なハミングフルーツさん、これからの季節はかき氷が絶品のミモザさんなど、富士見通りの奥には美味しいお店もいっぱいあります。



心がちょっと豊かに楽しくなれるような、道草が楽しい国立散歩、ぜひたくさんの方に楽しんでいただきたいと思います。
author:STRADA BIANCA, category:ご近所探検, 17:10
comments(2), -
Comment
こんにちは!
お久しぶりにコメントします。

国立散歩に行きたくなる、素敵な記事がつづいてますね!
もうすっかりお店も順調に、良いお客様が大勢いらっしゃると思いますが、変わらぬ雰囲気の語り口にひきこまれるブログでした!
ポーレイ, 2015/07/14 9:15 PM
ポーレイさん、ブログを読んでいただいてありがとうございます。国立も時の流れの中で変化しながらも、個性の光る小さなお店ががんばっています。機会があればぜひ一度散策にいらしてくださいね。
stradabianca, 2015/08/06 4:30 PM









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