お待たせしています、今年のオリーブオイル
お待たせしています、今年のオリーブオイル



聞けば聞くほど、今年のイタリアのオリーブ大不作は深刻なようです。

被害の大きかった農場では、もう収穫も諦めてしまっているところ多いようです。

特にこの不作はイタリア中部がもっとも被害が大きかったようで、トスカーナの農場はどこも厳しい現実に直面しているようです。

ご存知のように現在のイタリアは、非常に厳しい経済事情の中にあります。

オリーブが不作で収穫できないということは、多くの労働者にとっても職がないということでもあります。

農場にとっても、今年の収入は大きく減ってしまうでしょうし、オリーブの不作はイタリアの社会全体に大きな影響を及ぼしそうです。



日本でもぼちぼち、今年の新オリーブオイルについての情報も見かけ始めましたが、どこもあまり今年の不作には触れていないところが多いように思います。

不作といえば、どうしても品質に悪いイメージがあるということなのでしょうか?

それとも、そういう現実とはあまり関係がないのか?

その辺りの真意はわかりませんが、私達はできるだけ正直に、正しい情報をお伝えしたいと思っています。

正しい農産物であるかぎり、気候などの影響は必ず受けるもの。

毎年同じ味のものが、自動的に作られるなんてことはあり得ないのですから、その背景をお伝えしないというのが良いことだとは思えません。

人生山あり谷あり、オリーブだってそれは同じなのですから、今を生きる現実と、その成果を正しく味わうことが大切だと思うのです。



さてさて、前置きが長くなってしまいました^^;



先日ようやく今年のヴェローニ農場のサンプルが届いたのでさっそく味見をしてみました。

参考に最後に残しておいた去年のヴェローニ農場のオイルと、デチミ、そして日本の大手メーカーのブランド品も用意して食べ比べてみました。

その結果!

どうぞ、ご安心ください。今年もヴェローニ農場の味は健在でした。

比較してみると、豊作だった去年のオイルはキレキレのトスカーナ産らしい、どの特徴もとんがった強烈な味わいでしたので、それに比べると幾分かデリケートな印象。

全体におとなしめではありますが、若草の香り、そしてピリッとしたスパイシーさはトスカーナならではの味でした。

混じりけのない、純粋なオリーブのジュースだけが持つ透き通った味わいは、まさにトスカーナの風そのものといった爽やかな印象です。

去年のオイルは非常にインパクトが強く、ある意味「通好み」な面もあったのですが、今年はより多くの人にも受け入れられやすいのではないかと思います。



一緒に食べ比べたデチミは、今年は不作の影響が大きかったようで、今年のオリーブの収穫を断念したとのこと。これも残念。

あと、一緒に食べた日本の大企業が輸入しているイタリアのブランド品。あえて名前は載せませんが、ヴェローニやデチミを食べたあとでは、はっきりいって問題外でした。



ヴェローニ農場のオイルも、少し変化もあります。

それは残念ながら今年は「Biologico/有機」のマークが付かないことです。

これは収穫高が激減してしまったので、隣接する農場からオリーブの実を少し分けてもらったことによるものです。

こういこともその地域の農場間では行われますが、そちらの農場が有機の認証を受けていないため、ラベルにBIOのマークは付けられなくなってしまいました。

マークが付かないからといって、農薬を使っているのかというとそういうことではありません。

ヴェローニ農場も含め、一度農薬を使ってしまえば数年以上は有機認定はされませんので、良質な農場は、絶対に農薬は使いません。

あくまでお役所的な理由で、今年のオイルは有機認証はなしとなります。



さて気になる入荷時期ですが、ヴェローニ農場のオリーブオイルは空輸しますので、いまのところ例年通りの12月初頭の予定通りです。

一番大きな問題は、日銀と政治が為替市場を混乱させているので、現在信じられない程の円安/ユーロ高となってしまい、この価格設定が残された大問題。

昨年比で10円以上高くなっているので、輸入コストもドカンと増えてしまいます。

値上げはしたくないのですが、いつも少しでもお買い求めやすくとぎりぎりの設定にしているので、これだけ為替が変動すると・・・と頭を抱えております。



本当にすんなりいかないことばかりで、頭の痛い日々ではありますが、今年も爽やかなトスカーナの風をお届けできるように、もうすこしがんばらなくては!
author:, category:オリーブオイルのお話, 14:32
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