ヴェローニ農場からのメール


ヴェローニ農場からメールによれば、今年のトスカーナは猛烈な猛暑のようです。
連日40度に近い暑さで、市民の健康にも影響がでている模様。
ヨーロッパは日本と違って、気温が上がっても湿度が低いとよくいわれますが、これはやはり地形によるので、フィレンツエなどの盆地は、湿度も高く、暑さは体に堪えます。
今年のヨーロッパは全体に気温が高く、猛暑となっているようです。

そんな気候もオリーブの生育には良いようで、今年はかなり豊作も期待できるとのこと。
これは楽しみですね。
南イタリアで報道されていたウィルス被害も、いまのところ影響なさそうです。

この春の報道では、もうイタリアでは良質なオリーブオイルは採れないんじゃないか、くらいに悲観的な意見も出ていたので、なにはともあれ、ひと安心です。
今年も12月の初頭には、今まさにサンマルティーノの丘で輝く太陽と、トスカーナの風を受けて成長しているオリーブの実が、オイルとなって届きます。
今年の味はどうなんでしょう?
ワクワクしながら、待ちたいと思います。



それにしても、東京も暑いです。
今日も35度以上の猛暑日。
そしてじめ〜っとした空気。

先日の24日は土用の丑の日だったようですが、確かになにかエネルギーの出そうなものを食べないといけないと感じるほど、厳しい暑さが続きます。
とはいえ、最近ではうなぎなんてすっかり庶民の食べ物ではなくなってしまったので、今年も我が家はオリーブオイルで夏をしのぎます。ま、いつものことですが^^;

オリーブオイルはカロリーもしっかりあるので、夏の食が細くなりそうな時期にも健康的にエネルギー補強できます。
暑い夏になる実ですから、太陽のエネルギーをしっかり蓄えています。
まだまだ暑い日は続くでしょうが、体の調子を整えて、厳しい日々を乗り越えていきましょう〜
author:STRADA BIANCA, category:イタリアのこと, 13:54
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Giro d’Italia 2015明日から開幕!




画像はJsportのサイトより拝借。

http://www.jsports.co.jp/cycle/giro/



GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?

お天気がよく、行楽日和が続いたようで、春、そして初夏の陽気を楽しまれた方も多いと思います。

ストラーダ・ビアンカも国立店、渋谷Bunkamuraと慌ただしくも充実した時間を過ごしました。



5月は美しい季節。

これは日本もイタリアも同じです。

真夏の照りつける太陽の少し前、イタリアも緑の鮮やかな大地と、澄み切った青空が広がります。

そしてイタリアの5月といえば、なんといってもGiro d’Italia(ジロディタリア)。

自転車ロードレースでは世界三大ツールと呼ばれるビッグイベントのひとつです。



イタリア全土を舞台に、サイクリストたちが三週間の長きに渡り死闘を繰り広げます。

その苛酷さは、特に山岳を舞台にした登りのレースにおいては三大ツールの中でも最も厳しいものとなっています。

レース終盤に訪れるドロミテ山塊は、すでに二週間、毎日200km以上走り続けてきた選手の、心と足をへし折らんばかりの雄大さで立ちはだかります。

それでも歯を食いしばって、その坂を一番に駆け上がったものには、世界中から紛れも無い勝者としての賛辞が送られる。

今年もきっと、そんな感動のレース展開となることでしょう。



そんなサイクリストの必死の表情とは裏腹に、テレビ観戦する私たちの楽しみはイタリアの美しい景色だったりもします。

今年のコースはサンレモから出発してカンパーニア州のベネヴェントまで南下、その後北上して北イタリアの山々を抜けて三年ぶりのミラのゴールというコース。

第4ステージから第6ステージあたりではトスカーナ州を通過し、美しい丘陵地帯を堪能できそうです。



今年の出場選手は、毎年のこととはいえ、名だたる選手ほど7月に行われるツール・ド・フランスに照準を合わせて欠場する傾向が目立ち、ちょっと残念。

昨年ツール・ド・フランスを勝ったニバリが凱旋レースを展開してくれればと願っていたのですが、どうやらツール二連覇に向けて調整の模様。

日本人も新城幸也選手がチーム事情と怪我のための欠場。別府史之選手と、初出場の石原選手に期待がかかります。



最近ではすっかり人気スポーツとなったサイクルロードレース。

私達がイタリアで出逢った20年前には、その存在すら日本では多くの人々は知らなかったのが、今ではテレビで生中継されるまでになりました。

自転車ロードレースというスポーツの楽しさは、他の競技にはないゆったりとした、そしてとても濃いドラマ展開と、その中に散りばめられた駆け引きが繰り広げられる緊張感。

サッカーのように一瞬のうちに盛り上がり爆発するのではなく、選手の表情やチームの思惑、数々の伏線を濃密に味わえるところです。

今年も3週間、美しいイタリアの風景の中を走る3,800km以上の長く厳しい道の果てにどんなドラマが待っているのか、じっくりと手に汗握って見守りたいと思います。
author:, category:イタリアのこと, 15:46
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気になるニュース-オリーブの木に病気 伊政府が非常事態宣言




イタリアのオリーブがピンチです。

昨年の天候不順、害虫被害に続いて、今年はウィルス感染による病気が拡がってきているとか・・・

こちらのニュースではプーリア州の様子が伝えられています。



NHKニュース

オリーブの木に病気 伊政府が非常事態宣言

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150422/k10010056521000.html



動画も見られますので、ぜひご覧ください。

ニュースの中では、深刻な状況に直面している農園の人々の姿、そしてオリーブを地域の象徴と愛する人々の姿も伝えられています。



プーリアはイタリア南部、イタリアでも最大のオリーブ産地として知られています。

トスカーナとは地理的には少し距離はあるものの、とても心配です。

昨年の不作の影響で、良いオリーブオイルの値段は高騰しているというのも気がかりです。



オリーブの木は命を持った農産物ですので、これまでも何度となくこうした問題を迎えてきました。

冷害、害虫、地震、日照不足といった天災から、度重なる戦争など、数百年を永らえて生きていくことは決して簡単なことではありません。

それでも人々はオリーブを守り、愛情を持って育ててきました。

そして問題のある度に、なんとかそれを乗り越え、オリーブと共にに歩んできました。

解決には長い時間が必要でしょうが、今回もオリーブを愛する人々の想いと、オリーブの持つ力強い生命力でなんとか乗り切っていくと信じています。



日本でもこの春は記録的な日照不足とか。

世界的な気候変動など、気になることも多いですが、冷静に今後も事態の推移を見守っていきたいと思います。
author:, category:イタリアのこと, 18:29
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